近鉄特急の特急券の買い方と乗り方について詳しく解説[チケットレス特急券が便利でお得!]
「近鉄特急に乗りたいんだけど、特急券ってどうやって買うの?」
「近鉄特急にはチケットレス特急券があるって聞いたんだけど・・・」
「近鉄特急の乗り方を詳しく教えてほしい・・・!」
当記事ではこういった悩みを解決します。
「大阪難波~名古屋」「京都~奈良」、また、大阪や名古屋から伊勢志摩方面などを結ぶ路線に多く運行されている近鉄特急。
近鉄ではビスタカーや伊勢志摩ライナーなど数種類の特急列車が運行されており、これらの特急列車に乗車する際は乗車券の他に特急券の購入が必要です。
そこで当記事では近鉄特急に乗るために必要な特急券の買い方と近鉄特急の乗り方について、詳しく解説しています。
冒頭のような悩みをお持ちの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
近鉄特急とは?
近鉄特急とは近畿日本鉄道(近鉄)が運営している特急列車の総称です。
近鉄特急は全席が指定席となっており、乗車するには乗車券(きっぷ等)の他に特急券が必要です。
なお、近鉄特急には自由席はありません。そのため、近鉄特急を利用すると確実に座ることができて快適に移動することが可能です。
近鉄特急の料金について
近鉄特急の料金は以下の表のとおりとなっています。
乗車の際は特急料金の他にそれぞれの区間に応じた運賃が必要です。
キロ程 | 特別急行料金 | 区間の例 |
1~40キロ | 520円 | 京都~近鉄奈良、大阪難波~近鉄奈良、大阪阿部野橋~橿原神宮前 |
41~80キロ | 920円 | 京都~橿原神宮前、近鉄名古屋~津 |
81~140キロ | 1,340円 | 大阪難波~松阪・伊勢市・宇治山田の各駅 |
141~180キロ | 1,640円 | 大阪難波~鳥羽・賢島 |
181キロ以上 | 1,930円 | 大阪難波~近鉄名古屋、京都~賢島 |
南大阪線・吉野線内相互利用 | 520円 | 南大阪線・吉野線内均一 |
また、観光特急列車(しまかぜ、あをによしなど)に乗車する際は乗車券と特急券の他に特別車両料金も必要です。
近鉄特急の料金体系については以下リンク先の記事で詳しく紹介していますので、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
近鉄特急の特急券の買い方
近鉄特急の特急券の買い方についてですが、主に以下の4つの方法があります。
- インターネットで予約して買う〈おすすめ〉
- 駅窓口で買う
- 駅のホームにある特急券専用券売機で買う
- 特急列車に乗ってから買う
以降、順番に説明していきます。
インターネットで予約して買う【チケットレス特急券】
近鉄特急の特急券は近鉄の駅の窓口に直接行かなくても自宅や外出先からインターネットを利用して簡単に予約・購入することができます。
近鉄のホームページにアクセスし、乗車したい特急列車を指定し予約を行います。
インターネット予約なら駅や券売機に並ばずに購入することができ、好きな席を選ぶことも可能となっています。
また、予約の変更も出発前であれば3回までは無料で行えます。
そのため、この方法が特急券を買うのに1番便利でおすすめな方法です。
インターネットで購入した特急券は発券されず、チケットレス特急券となります。
駅係員から提示を求められた場合は、手持ちのスマートフォンにチケットレス特急券を表示させてください。
乗車中は車掌が検札に来ますが、購入した正しい指定席に座っている限り、チケットレス特急券であっても車掌から声をかけられることはありません。
なお、スマートフォン、パソコンのどちらからでも買うことができ、会員登録をしなくても買うことができます。
もちろん会員登録をするとキャンペーンがあったり利用に応じてポイントが貯まったりするなど、お得なサービスを受けることもできますので、近鉄特急をよく利用する場合は登録しておくと良いでしょう。
ちなみに、料金の支払いはクレジットカードのみ利用可能となっています。
※以下のリンクをタップすると近鉄のチケットレス特急券サービスの紹介ページに移動します。
駅窓口で買う
近鉄特急が停車する近鉄の駅では特急券を購入できる窓口があります。
窓口で係員に乗車したい特急の時間や区間を伝えると、乗車券と特急券の両方を同時に購入することができます。
この場合、乗車券と特急券(特別急行券)が1枚になったきっぷが発券されます。
なお、定期券や回数券を持っているなど、特急を利用する区間に有効な乗車券をすでに持っている場合は特急券のみを買いたい旨を伝えましょう。
料金の支払いは現金の他、クレジットカードも利用できます。
駅ホームにある特急券専用券売機で買う
近鉄特急が停車する主要駅では、窓口の他に駅の改札内(構内やホーム付近)に特急券専用の券売機も設置されています。
自身で乗車したい特急の種類や区間を画面上から選び、支払いを済ませると特急券が発券されます。
支払いは現金、クレジットカードの他、ICカードも利用できます。
なお、利用者が多い主要駅では以下の写真のように特急券専用の自動券売機が併設されている駅もあり、改札に入る前に特急券を購入することもできます。
特急列車に乗ってから買う
近鉄特急では特急券を購入せずに特急に乗った場合、車内で乗務員から特急券を後から買うことになります。
車掌が検札に来ますので乗車区間を伝えて料金を支払います。
特急券を買う時間がなくて乗車する予定の特急列車の発車時間に間に合わなくても、とりあえず乗車さえできれば後で料金を支払うことで問題なく乗車できますので安心してくださいね。
ただし、この場合、座が満席の場合は座席に座ることができません。
ですので、とにかく急いでいる場合など、「今すぐに特急に乗らないと間に合わない!」という時以外は上記3つのいずれかの方法であらかじめ特急券を買ってから乗ることをおすすめします。(チケットレス特急券であれば駅や窓口で並ばずに購入できるので便利です。)
近鉄特急の乗り方と注意点
前述したとおり、近鉄特急に乗るには乗車券と特急券(チケットレス特急券でも可能)が必要です。
乗車券は駅の自動券売機で購入できる通常のきっぷやICカードの他、回数券や定期券、株主優待乗車券も利用できます。
特急券は上記で紹介したいずれかの方法で入手してください。
乗車券と特急券が入手できれば駅のホームに移動しましょう。
まず、駅の自動改札機では乗車券(きっぷやICカードなど)のみを通します。
特急券を自動改札機に通す必要はありません。
ただし、駅窓口で買った乗車券と特急券が1枚になったきっぷは自動改札機に通して駅構内に入場します。
次に駅の行き先案内板などで乗車する特急の発車時間やのりばを確認し、ホームに移動します。
ホームに移動したら特急列車が来るのを待ちましょう。
この時にあらかじめ駅の案内板や足元の乗車目標と購入した特急券に記載の号車を照らし合わせて自分の指定席の号車が停車する場所で待っておくとスムーズに乗車・着席することができます。
なお、始発駅ではすでに特急列車がホームに停車している場合もあります。
近鉄特急は前述のとおり全て指定席ですので、特急券に記載されている座席のみが利用できます。
車内に入ったら手持ちの特急券と車内の席番号を確認し、指定されている座席に座ります。
後は目的地まで快適な移動時間を楽しみましょう。
ここまで、近鉄特急の乗り方を簡単にまとめると、
- 乗車券と特急券を購入する
- 駅のホームに移動する
- 特急列車に乗車する
- 特急券指定の座席に着席する
となります。
【注意】乗り遅れた場合の対処方法
指定の列車に乗り遅れた場合、基本的にはその特急券は無効となります。
次の特急に乗るには新たに特急券を買いなおすことになるので十分注意してください。
そのため、特急列車に乗車する際は時間には余裕をもって乗ることをおすすめします。
なお、次の列車に空席があり、運行の妨げにならないと判断された場合などは、特別に乗車が認められることもあります。(※当記事のコメントも参照してみてください。)
ホームを間違えるなどしてやむを得ず乗り遅れた場合でも焦らずに事情を駅係員に説明しましょう。
特急列車の乗り継ぎについて
近鉄では1つの列車で目的地に行けない場合、乗り継ぎの特急券を購入することができます。
特急券を購入する際に経路を指定し、1本の特急でたどり着けない場合は乗り継ぎの特急券が発券されます。
乗り継ぎの特急券の場合、特急料金が通しの料金で計算されます。
たとえば、近鉄名古屋~近鉄奈良の場合、「近鉄名古屋~伊勢中川」「伊勢中川~大和八木」「大和八木~大和西大寺」「大和西大寺~近鉄奈良」というように近鉄名古屋駅から伊勢中川駅と大和八木駅と大和西大寺駅で3回乗り換えて近鉄奈良まで乗り継ぐ特急券も購入できます。
このような乗り継ぎを行う場合でも、「近鉄名古屋~近鉄奈良」の通しの特急料金で乗車が可能です。(観光特急あをによしは除きます)
ただし乗り継ぎ特急券の発券ルールはそれぞれの特急列車の乗り継ぎ時間が30分以内という条件があります。
最後に
当記事では近鉄特急の特急券の買い方と乗り方について詳しく説明しました。
近鉄特急に乗車するには乗車券の他に特急券が必要です。
特急券の買い方は主に以下4つの方法があり、インターネットであらかじめ予約して買うのがおすすめです。
- インターネットで予約して買う
- 駅窓口で買う
- 駅のホームにある特急券専用券売機で買う
- 特急列車に乗ってから買う
近鉄特急は全席指定のため、確実に座ることができ、ゆったり快適に移動できます。
車内の設備も充実しているので、近鉄沿線にお出かけの際はぜひ近鉄特急に乗ってみてくださいね。
ディスカッション
コメント一覧
なお、次の列車に空席があり、運行の妨げにならないと判断された場合などは、特別に乗車が認められることもあります。
・・・とありますが、このような話は聞いた事がありませんし、制度面でもないと思います。実例があったのでしょうか?事故などでダイヤ混乱時に現場の裁量としてやる場合があるかも・・・と言う程度ではないでしょうか。そうならば、案内として書くのは不適切では?
K.Hさん
コメントの投稿ありがとうございます。
ご指摘の内容についてはあくまで旅客に対しての「救済処置」であり、K.Hさんのおっしゃるとおり制度上公式に定められているものではありません。
そのため、記事内にも記載しておりますが、指定の列車に乗り遅れた場合はその特急券は無効となり、次の特急に乗るには新たに特急券を買いなおすことになります。
乗車券と特急券が1枚になっているものについては、特急列車に乗り遅れた場合、乗車券のみ有効です。
ただ、実際はその時の車掌や駅員の判断によるもので、ケースバイケースということになっているものと思われます。
ダメ元で駅員に申告したら変更してもらえたなど、過去には実際にこのような実例もいくつか確認されています。
近鉄としても客商売ですし、乗り遅れに限らず特急券の誤購入など社会通説上常識的な範囲内であれば可能な限り対応しているものと思われますね。
弊サイトとしては閲覧者様から乗り遅れに対する質問も頂ていているため、あくまで「やむを得ず乗り遅れた場合」という断りを入れ、例外の救済措置として記載しておりますことをご了承ください。
近鉄に初めて乗るのに特急券のチケットレスなのにQRなどなくどうしたら良いかわからなかったので、とても助かりました!
有益な情報をありがとうございます。また貴サイトに助けていただくと思いますので宜しくお願いします
双子とーちゃんさん
コメントの投稿ありがとうございます!
お役に立てて何よりです。
近鉄特急列車にトイレはありますか?
はい、ありますよ。