〈新快速とは?〉運行区間や停車駅・所要時間を図解で詳しく解説【JR神戸線・京都線・琵琶湖線】

2024年3月29日

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「新快速の所要時間は?どれぐらい早いの?」

「新快速はどの区間で運行しているの?」

「大阪から京都や三ノ宮までは新快速だとどれくらい時間がかかるの?」

当記事ではこういった悩みを解決します。

JR西日本の「新快速」(しんかいそく)(英:Special Rapid Service)は京都・大阪・神戸・姫路など京阪神の各地域を結ぶJR在来線の最速達列車の種別名です。

当記事では京阪神地区を駆け抜ける新快速電車の特徴に加え、運行区間や所要時間について詳しく解説しています。

新快速の特徴

223系新快速
223系新快速(写真AC)

新快速は関西・京阪神地区を代表するJR西日本の電車であり、一般的にも「快速よりも早く移動でき運賃のみで乗れる1番速い電車」として知られています。

大阪~京都を最短28分、大阪~三ノ宮を最短21分で結んでいます。

新快速の特徴は京都~大阪~姫路の区間では約15分間隔(1時間に4本)で運行しており、速いうえに本数も多く、京阪神の各都市間を早く、そして安く移動するのに最も便利な電車となっています。

そのため、新快速の特徴を一言でまとめると、「普通運賃(乗車券)のみで乗ることができるのに特急列車並みの速さを誇る、利便性が非常に高い優等列車」と言うことができるでしょう。

新快速の運行区間

新快速は主にJR神戸線(大阪~姫路)、JR京都線(大阪~京都)、JR琵琶湖線(京都~米原)、そして琵琶湖の西岸を走る湖西線で運行されています。

以下の画像は新快速が走っている区間を簡単にまとめた図です。

新快速の運行区間
新快速の運行区間をまとめた図(筆者作成)

新快速の運行区間は広い範囲にまたがっており、東は主に滋賀県内の駅(一部の列車は福井県南部の敦賀)から、西は主に兵庫県西部の姫路(一部の列車は網干や上郡、播州赤穂)まで、長い距離の区間を走っています。

新快速の停車駅

新快速の停車駅は以下のとおりとなっています。

なお、以下の表はJR神戸線とJR京都線の区間は大阪駅を、その他の区間は京都駅を起点にして記載しています。

区間 停車駅
大阪から三ノ宮・姫路方面(JR神戸線、JR京都線、JR琵琶湖線JR神戸線) 尼崎、芦屋、三ノ宮、神戸、明石、西明石、加古川、姫路、姫路から網干、播州赤穂、上郡までのそれぞれ各駅
大阪から京都方面(JR神戸線、JR京都線、JR琵琶湖線JR京都線) 新大阪、高槻、京都
京都から敦賀方面(湖西線湖西線経由) 山科、大津京、比叡山坂本、堅田、近江舞子、近江舞子から近江今津、近江塩津、敦賀までのそれぞれ各駅
京都から草津・米原・敦賀方面(JR神戸線、JR京都線、JR琵琶湖線JR琵琶湖線経由) 山科、大津、石山、南草津、草津、守山、野洲、近江八幡、能登川、彦根、米原、米原から長浜、近江塩津、敦賀までのそれぞれ各駅

参考:JR西日本路線図:停車駅案内:JR京都線・JR神戸線・湖西線・宝塚線 – JRおでかけネット(PDF)

新快速の所要時間の目安

それではここからは新快速が走るそれぞれの区間について詳しく所要時間を見てみます。

なお、当記事に掲載している所要時間はあくまで目安です。朝夕のラッシュ時など、時間帯によっては若干前後します。

JR神戸線(大阪~三ノ宮・姫路)の新快速の所要時間

はじめに大阪~三ノ宮・姫路間の新快速の所要時間を詳しく見てみます。

JR神戸線新快速
JR神戸線(姫路~大阪)の新快速の停車駅と所要時間の目安(筆者作成)

大阪駅から姫路方面への主な各駅までの所要時間の目安は以下の表のとおりとなっています。

区間 所要時間の目安
大阪~尼崎 約5分
大阪~芦屋 約13分
大阪~三ノ宮 約21分
大阪~神戸 約25分
大阪~明石 約37分
大阪~西明石 約40分
大阪~加古川 約52分
大阪~姫路 約1時間3分
大阪~網干 約1時間15分
大阪~相生 約1時間25分

大阪~三ノ宮は約20分、三ノ宮~姫路は約40分で結びます。

新快速で大阪から姫路まで乗ると所要時間は1時間強ほどです。

なお、昼間時間帯の新快速はほとんどが姫路までの運行ですが、夕方~夜の時間帯では網干や播州赤穂など、姫路より先の区間まで直通で運行している新快速もあります。

JR京都線(大阪~京都)の新快速の所要時間

次に大阪~京都間の新快速の所要時間を詳しく見てみます。

JR京都線新快速
JR京都線(大阪~京都)の新快速の停車駅と所要時間の目安

大阪駅から京都方面への各駅までの所要時間の目安は以下の表のとおり。

区間 所要時間の目安
大阪~新大阪 約4分
大阪~高槻 約15分
大阪~京都 約29分

大阪~高槻と高槻~京都をそれぞれ約15分で結びます。

15分に1本運転されている新快速に乗ると大阪~京都を30分ほどで移動することができ、とても利便性が高くなっています。

JR琵琶湖線経由(京都~米原~敦賀)、湖西線経由(京都~敦賀)の新快速の所要時間

最後に京都~敦賀間の新快速の所要時間を詳しく見てみます。

JR琵琶湖線湖西線新快速
JR琵琶湖線(東海道本線)、湖西線、北陸本線の新快速の停車駅(筆者作成)

京都駅から米原・敦賀方面への各駅までの所要時間の目安は以下の表のとおり。

区間 所要時間の目安
京都~山科 約5分
京都~大津 約10分
京都~草津 約20分
京都~近江八幡 約35分
京都~彦根 約50分
京都~米原 約55分
京都~長浜 約1時間5分
京都~堅田 約25分
京都~近江今津 約1時間
京都~敦賀(湖西線経由) 約1時間30分
京都~敦賀(琵琶湖線経由) 約1時間45分~約1時間50分

京都から大津までは約10分、草津までは約20分、彦根までは約50分の所要時間となっています。

京都から敦賀方面への路線は山科で琵琶湖線と湖西線に分かれており、どちらの路線も新快速電車が乗り入れていますが、敦賀へ行くには湖西線を利用した方が15~20分ほど早く着きます。

ただし、敦賀まで走っている新快速は一部の列車のみで、大半の新快速は滋賀県内の駅(琵琶湖線は草津、野洲、米原、長浜など、湖西線は近江今津や近江塩津)で折り返しとなっています。

そのため、近江塩津から先、北陸新幹線への乗換駅でもある敦賀方面へ向かう場合は新快速よりも特急電車(サンダーバード)を利用した方が便利です。

最後に

新快速は京都・大阪・神戸・姫路など京阪神の各地域を移動するのに最も利便性が高い列車となっています。

特にJR京都線とJR神戸線(京都~大阪~姫路)の区間では約15分おきに運行されており、京都~大阪は約30分、大阪~三ノ宮は約20分、そして三ノ宮~姫路は約40分で結んでいます。

このように新快速は利便性が非常に高いので多くの人が通勤や通学、旅行などの日常の移動で利用しています。

そのため特に京都~大阪~神戸の区間は朝夕のラッシュ時はもちろん、昼間の時間帯であっても車内は混んでいる場合が多いです。

なお、新快速が走っている路線には他にも特急や快速・普通電車も運行されていますが、新快速と比べると特急は料金がかかり、快速や普通電車は所要時間が長くかかるというデメリットがあります。

以上のことから、京阪神の都市間を電車で安く早く移動するのに最も適しているのが新快速と言えるでしょう。